小田原の田んぼで「稲刈り&天日干し体験」が開催されました(主催:NPO法人小田原食とみどり)
10月4日、小田原市曽我みのり館の近くの田んぼでNPO法人小田原食とみどり主催「稲刈り&天日干し体験」が開催され、組合員13家族49名が参加しました。
昔ながらの手作業での稲刈りを体験
NPO法人小田原食とみどりが毎年開催している「農の学校」のひとつである「たんぼの学校」は、新型コロナウイルス感染症の影響で今年度は中止となりました。「たんぼの学校」では5月~11月にかけて、苗づくりから収穫・脱穀までを体験しますが、今年度はその一部の作業である「稲刈り」と「はさがけ」の体験を行いました。昔ながらの手作業での稲刈りを体験し、ふだん食べているお米がどのように実って収穫されるのかを直接触れて楽しみながら体験します。
今回はソーシャルディスタンスを保つために午前と午後に分けて少人数での開催となりました。
作業を始める前に、たんぼの学校の校長の竹井さんから、鎌の使い方や指を切らないように親指を上向きにして稲を持つなどの稲の刈り方、刈り取った稲を紐で束ねる方法を教わりました。その後、田んぼの左右に2グループに分かれて稲刈りを開始しました。
指を切らないように気をつけながら稲刈り
刈り取った稲を紐で束ねます
腰を曲げて鎌で稲を刈るのはとても大変な作業でしたが、みなさん一生懸命作業を進め、たくさんの稲を刈ることができました。
また、農薬を使わず作られる稲の田んぼにはたくさんの生き物が生息しており、稲を刈ると沢山のカエルやバッタなどが顔を出しました。稲を刈りながら生き物観察もできました。
稲刈りを終えたあとは、稲を干す「はさがけ」作業の体験をしました。収穫したお米は水分が多く含まれており、カビが生えやすくなってしまいます。はさがけをすることによって、お米を適切な水分量まで乾燥させます。
現在ではコンバインを使って、稲刈りをしながら同時に脱穀を行い、機械で乾燥させますが、竹に稲を掛けてじっくり時間をかけて干すことにより、味わいが出るおいしいお米ができるそうです。
みんなで「はさがけ」の準備
組み立てた竿に束ねた稲をかける「はさがけ」
来年は、苗の植え付けから稲刈りまで、稲の成長を体験できる「たんぼの学校」が例年通り開催できることを願っています。