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「浜の母さん料理教室」を開催しました

 

2月12日、大和市文化創造拠点シリウスにて、北海道野付の女性生産者と交流する場としての料理教室を開催し、組合員21名とスタッフあわせて35名が参加しました。

野付漁協と北海道漁連のみなさん

野付漁協と北海道漁連のみなさん

商品カタログでおなじみの野付産秋鮭、ほたて、いくらなどの食材を使った「浜の母さん料理教室」。開催にあたって、知床半島と根室半島の中間に位置する野付半島から、野付漁業協同組合(以下、野付漁協)の女性部(浜の母さん)を含む5名、北海道漁業協同組合連合会(以下、北海道漁連)より2名の方に、はるばるお越しいただきました。

漁協なのに植樹活動?

学習会の様子

調理に先立って行われた学習会では、野付の紹介や野付漁協の取り組みについての映像を見たあと、北海道漁連の方からさらに詳しい話をうかがいました。野付漁協では資源管理型の漁業をすすめており、乱獲を避けるために漁獲数を管理したり、女性部を中心に森への植樹活動を行ったりするなど、「獲る漁業から育てる漁業」の取り組みを行っていると話してくださいました。

漁協と植樹活動がどう結びつくのか? それは、森から流れ出た養分が川へ注がれ、やがて海に届き、魚の栄養となって豊かな海を育む――そんな循環の第一歩が「植樹」と考えられ、「森と川と海はひとつ」をスローガンに1988年から植樹活動が続けられています。2001年には、野付漁協、北海道漁連、パルシステム連合会との三者で「海を守るふーどの森づくり 野付植樹協議会」を発足させ、以降毎年、植樹ツアーを実施し、組合員を産地に受け入れ、植樹活動を続けているとのことです。

そのほかに、漁の裏話もしてくださいました。ほたての漁獲後、氷点下という極寒のなかで何時間もかけて選別作業を行っていることや、2億枚以上のほたての稚貝を放っても30%前後しか獲れないといった話に参加者のみなさんが一様に驚くなど、漁に携わる方の苦労が垣間見える話もうかがうことができました。

野付名産の海の幸がつむぐ、生産者と組合員との「顔の見える関係」

野付について学んだあとは、いよいよ調理開始です。まず「秋鮭のミニちゃんちゃん焼き」の作り方、続いてほたての殻の開け方を教わりました。浜の母さんたちは、てきぱきと料理を実演したあと各調理台を回り、参加者のみなさんと楽しくおしゃべりしながら調理を進めてくださいました。

参加者のみなさんにとって初体験となるほたての殻むきは、実演して見せていただいたものの、いざやってみると感覚がつかめず恐る恐るの作業に。でも浜の母さんや北海道漁連の方からコツを聞くと、みなさん上手に殻を開くことができ、野付の海でうまみをたっぷり蓄えたつややかな貝柱とご対面! 刺身としてよりおいしく食べられる切り方を教わり、殻を器にして盛り付けました。

最後は、水菜とミニトマトがのったお皿に秋鮭のスモークサーモンを盛り付け、完成です。

浜の母さんの調理実演

ほたての開き方のコツを聞きます

きれいに盛り付けて完成!

そのころにはちゃんちゃん焼きの味噌の香ばしい香りが調理室に広がり、待ちに待った食事の時間がやってきました。実際に調理したメニューに加え、野付の海の幸をふんだんに使った料理を浜の母さんたちが事前に準備してくださっており、それらがテーブルいっぱいに並ぶと、参加者の方も思わず「わが家のお正月よりも豪華!」とおっしゃるくらい。浜の母さんや北海道漁連の方も参加者と同じテーブルに着き、おいしい食事をいただきながら、野付のことや料理のことなどで会話が盛り上がり、おなかも心も満たされるひとときとなりました。

野付自慢の海の幸を使った料理の数々

みんなで「いただきます!」

浜の母さんと楽しくお食事♪

今回の料理教室のスタッフとして手伝ってくれましたパルシステム連合会水産課の職員より、野付の海産物の話や、過去に自身も参加されたという「海を守るふーどの森 植樹ツアー」の案内がありました。

最後に理事からの閉会の挨拶で、「おいしい食べ物で“ほんもの”を実感していただき、その背景にある生産者の努力を知っていただきたい。野付の商品を食べるとき、浜の母さんやぎょれんの方々を思い出してほしい」と参加者のみなさんに伝え、「浜の母さん料理教室」を締めくくりました。

当組合では今後も、組合員のみなさんが生産者の方と顔の見える関係を築いていけるよう、交流活動に取り組んでまいります。

「海を守るふーどの森 植樹ツアー」を開催します
  浜の母さんのふるさと、ほたて・秋鮭の本場を訪れてみませんか?   

日程:6月6日(土)~7日(日) ※変更の可能性あり
募集人数:40名 ※応募者多数の場合、抽選になります
申込開始:3月2日(月)から
  
くわしくは、3月1回「産直通信」やパルシステムホームページをご覧ください。