パルシステム神奈川のイベントレポートをご案内します。

  • 食と農 産地交流

「家族に食べさせたい! 食べ物の話」を開催しました

12月10日、新横浜本部にてPLA(※1)講師による「家族に食べさせたい! 食べ物の話」を開催し、組合員・役職員18名が参加しました。

食品添加物って何だろう?

食品添加物とは、食品を製造・流通するために使われるもので、製造に不可欠なものもありますが、製造効率化や見栄えを良くする等の目的で使われるものも多くあります。後者の例としては、ハムの見栄えをよくするために発色剤として使用する、冷凍肉を解凍するときに溶け出てしまううまみを補うために使用する、結着が弱い冷凍肉の結着をよくするために使用するものなどがあります。

多くの組合員にご参加いただきました

DVD『私たちの「選ぶ」が社会を変える 〜パルシステムの商品〜ハム』を視聴しました

厚生労働省は、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への悪影響がないと推定される1日当たりの摂取量としてADIという基準を設けています(※2)が、人間に比べて寿命が著しく短い動物での実験結果である、複合接種の実験はされていない(※3)という不安があります。

パルシステムの食品添加物の考え方はどうでしょうか?それは、パルシステムの商品づくり「7つの約束」のうち、「4 化学調味料不使用で、豊かな味覚を育みます」「6 厳選した素材を使い、添加物にはできるだけ頼りません」「7 組合員の声を反映させた商品づくりを大切にします」に表れています。実際に、自主基準に適合しているけれども組合員の声により食品添加物が削減された商品が紹介され、みなさん興味深く聞き入っていました。

パルシステムの商品づくり「7つの約束」

1⃣作り手と「顔の見える関係」を築き、信頼から生み出された商品をお届けします。
2⃣食の基盤となる農を守るためにも国産を優先します。
3⃣環境に配慮し、持続できる食生産のあり方を追求します。
4⃣化学調味料不使用で、豊かな味覚を育みます。
5⃣遺伝子組換えに「NO!」と言います。
6⃣厳選した素材を使い、添加物にはできるだけ頼りません。
7⃣組合員の声を反映させた商品づくりを大切にします。

実験で確認しよう! 食べ比べてみよう!

食品添加物がどういうものなのかわかったところで、ハムの発色剤の実験およびパルシステムのPB商品(※4)と市販品の食べ比べを行いました。まず、実験です。パルシステムのハムと市販品のハムに試験紙を乗せて水をかけると、試験紙の反応の違いが明らかに。市販品のハムの試験紙は、どのテーブルでもみるみるうちに色が濃く出てきて発色剤の使用が目に見えてわかりました。パルシステムのハムの試験紙はほぼ色が変わりませんでした。

ハムの発色剤の実験結果

パルシステムのPB商品と市販品を食べ比べました

次は、食べ比べです。「匂いの違いも感じてください」という講師の声に、ジャム・プリン・ポテトチップス・ハムの匂いをチェックしてから試食しました。食べ終わると、どちらがパルシステムPB商品かを当てるクイズをしたのですが、どの商品も多くの方が当てていました。間違えた方も、講師の説明を聞くと、「そう言われてみれば…」と納得の様子でした。

匂いや味をチェックしながら試食するみなさん

「どちらがパルシステムのPB商品?」に挙手するみなさん

知れば知るほど気になる食品添加物ですが、口にするものすべてを安全に自給自足するのは困難です。では、どうすればよいのでしょうか?「白か黒かと極端に考えるのではなく、自分なりの判断基準を持ち、選ぶ力をつけて賢い消費者になりましょう。理由が明確でない安売りに心を奪われない冷静な心を持ち、商品を選びましょう」という講師の言葉に、大きくうなずくみなさんでした。

※1 PLA:パルシステム・ライフアシスタントの略。パルシステム連合会が定める「PLA養成講座」を修了した組合員が、パルシステム商品に関する情報(商品の成り立ち、商品政策、商品にかかわるさまざまな取り組み)を正確に把握して、くらしの視点に立って多くの組合員に商品の価値を伝える活動です。また、多くの組合員から意見を聴き取り、パルシステム全体の商品に関する活動の活性化と参加の広がりを支援する活動です。
※2 参照:厚生労働省(食品関係用語集)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/glossary.html#k-03
※3 参照:内閣府食品安全委員会事務局 P.23、P.32
https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/719576.pdf
※4 PB商品:独自開発商品