「JAいわて花巻 秋の交流」を開催しました
9月28日~29日の2日間、岩手県花巻市東和町にて、13家族41名とスタッフ4名の、合計45名が参加して秋の交流が行われました。
JAいわて花巻と当組合の交流は、20年以上にわたり続けられてきました。
この交流には、生産者との顔の見える関係を通じて、組合員のみなさんに生産者が米作りにかける思いを感じてほしい、そして生産者には組合員の声を直接聞き、ふれあうことで、日々の農作業の励みにしてほしいという思いがこめられています。
1日目はホテルに着いたら着替えてすぐに、今回稲刈りをする田んぼに向かいました。
今年は天候の関係で収穫が早まり、私たちが参加した日はほとんどの稲がコンバインで刈られていましたが、昔ながらの稲刈り体験をする私たちのために一部の稲を残してもらい、鎌で収穫させてもらいました。
稲を刈るのはもちろん、鎌を触るのも初めての参加者がほとんど。生産者の話をよく聞いて、手を切らないように慎重に稲を刈っていきます。
最初はこわごわ・・・、慣れてきたら熱心に作業していました。
刈っていくうちに、無農薬栽培の田んぼからはたくさんの生きものが顔を出します。子どもたちは夢中になって捕まえていました。
きれいに稲を刈った後はさつまいも堀りです。収穫したさつまいもを袋いっぱいに持って帰りました!
夕食は生産者との楽しい交流会です。小山田美女会(女性生産者)の方々による地元の食材を使った郷土料理と炭火で焼いたお肉を堪能しました。
美女会の方々が作ってくれた夕食
夕食交流会で餅つき
2日目はりんご農園でたくさんのりんごを収穫しました。
朝から雨模様でしたが、参加者がりんご農園に着くころには雨もやみ、作業するには快適な天候となりました。
りんごの木は大体1本に60個の実が成り、ここまで育つのに7~8年かかるそうです。
上に行けばいくほど甘くておいしい実になります。
りんごをたくさんとって食べたら、収穫されたもみを保存、調整する場所(カントリーエレベーター)の見学をしました。
ここではもみがお米になり、出荷するまで保管されます。お米は40度の熱風に5日間当てて、水分が15%になるまで乾燥させます。
無農薬のお米はカメムシの被害にあうこともしばしば。被害にあったお米は黒ずんでしまいますが、出荷の時には色彩選別機で振り分けられ、きれいなものだけが出荷されます。
このように、無農薬栽培で作るお米には大変な苦労があり、出荷されるお米も限られたものになります。
次に向かった旧小原家住宅では昭和50年まで生活されていた方から昔の生活の様子などを伺うことができました。
敷地内の水車小屋では水車がガタン、ゴトンと回っています。
しめ縄の稲もここで叩いてやわらかくするそうです。
お米の保管するところはひんやり
水車の迫力はすごい!
今回、いわて花巻のお米が私たちのもとに届くまでどんなに大変な思いをしてつくられているか、生産者の苦労とお米への愛情を知る2日間となりました。
JAいわて花巻の生産者のみなさん、本当にありがとうございました。
次回の冬の交流(11月30日・12月1日)では、刈った稲でしめ縄づくりをします。お楽しみに!
産地レポーター報告
パルシステム神奈川ゆめコープでは、産地交流などのイベントに参加した際、感想や産地へのメッセージを投稿いただく「産地レポーター」を募集しています。今回参加した組合員が投稿してくださったレポートを掲載します。
ペンネーム:げんちりさん
田舎ならではのおもてなしをいっぱい感じられた2日間で、田舎育ちの私にはとても懐かしく感じました。
虫やカエルがさわれなかった子どもが自ら取りにいくようになり、頼もしくも感じました。 自然と触れ合うのはいいものですね!
ペンネーム:やまざきさん
田植えツアーで自分たちが植えたお米を収穫するという、貴重な体験をさせていただきました!
一緒に参加した息子が体験以上に楽しみにしていたのは産地の方たちとの再会でした。変わらず温かく迎えてくれた皆さまに感謝ばかりです。
岩手花巻が特別な場所となりました。お米大切に食べます!ありがとうございました。