市民活動応援プログラムの支援団体について、各団体の訪問・ヒアリングを行い、支援金の使途状況や近況などを確認し報告します。

  • 第24回助成
  • 地域づくり

そがやまみらいプラン

当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。

そがやまみらいプラン

荒廃がすすむ曽我山の農地を整備し新規就農を志す人に引き継いでいくことを農家の市民の協働で実現しようと、2019年8月より活動を始めました。3年間は小田原市農政課の要請のもと活動。対象の作物は「梅」「みかん」「キウイフルーツ」。小田原の代表的農産物をプロジェクトごとに年間計画を作成し、雑木伐採や下草刈りからイノシシよけフェンスの設置など耕作放棄地を整備し、畑に残された果樹の老木の伐採や剪定を行い、新しく幼苗を植えて生産圃場に整えます。2023年4月からは自立し、それまでの活動を継続発展しています。毎回の活動では会員のみなさんがボランティアで参加し、多くの手を借りながら3年半で、みかん畑2圃場、キウイ畑2圃場、梅畑1圃場(計3.5反ほど)を整備してきました。

所在地:小田原市及び近隣市町村
ホームページ(Facebook):https://www.facebook.com/p/そがやまみらいプラン-100057585483778/?_rdr

【支援金、賛助金活用状況】
当初の申請どおり、こういった活動における人件費、交通費。その他、今回の活動の前段で行われた梅の講習会(梅づくし料理教室)にかかる費用に使われていることを確認しました。また、パルシステムの食農課題で、2024年度アクションプランのなかに「援農」があります。支援金を通じて間接的にでも、お役に立てていることも確認しました。

 

【課題】
3年間の行政からの業務委託期間が過ぎ財政的にも自立の道を歩み始めました。設立4年が経過し、地域での認知度と信頼度は増してきました。小田原地域の資源を充分に活用し、若い新規就農者が農業で食べていかれるよう伴走支援、また高齢化がすすみ人手不足に悩む農家に援農隊を派遣し、手助けするしくみをスタートしています。この活動を継続することで少しでも地域農業の発展と環境保全に寄与できればと努力されています。
一方で活動の性質上、会員からの参加費徴収や畑からの生産物販売も経営を支えるほど見込めない資金面での課題があります。そのため、これまでのように新しく耕作放棄地を再生していくことよりも、人を育てることに活動をシフトしていきたい想いがあります。農家を応援するボランティアの育成、新規就農者に伴走していっしょに育つしくみづくりも課題として今後は取り組んでいきたい志をうかがいました。

 

これらの課題に対して、意見交換、提案を行いました。今回で当組合での助成金は終了します。助成金は活動が自走していくためのきっかけ。意見を交わすことで課題の共有や協力関係を築いていけることを大切にしていきます。

(左)4人目の新規就農者にエールを込めて表彰式
(右)梅を収穫する際の注意点やその理由をていねいに説明

(左)ベテランボランティアさんははしごを使って収穫
(右)収穫の時期を迎えた梅