みんなのいばしょポプケ
当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。
みんなのいばしょポプケ
子どもたちが地域社会で安心して育っていけるように、地域の人びととのつながりのなかで身近な「社会」と出会える場として、週に2回の「こどものいばしょ」、週に1回の「個別学習支援」を行っている団体です。
所在地:相模原市中央区
ホームページ:https://popuke.z-ne.jp/
現在、「こどものいばしょ」には約40名ほどの小中学生が来ています。
団体設立(2021年)当初には訪れる子どもの数は3~4名程度でしたが、近隣の小学校にチラシの配布をしたことにより増え続け、その後は友だちが友だちを呼ぶ形で広まっていきました。
みんなのいばしょポプケのいちばんの特徴は、「ルールを設けない」「子どもたちが自由に過ごすことができる場を提供していること」です。だれでも来てよい居場所であり、ルールを設けて子どもを管理するわけではないが、放置するわけでもない。例えばケンカや自己中心的な行動などトラブルも生じるが、それはその都度どのような対応をしたらいいかおとなが考え、子どもたちに伝えることとスタッフの方はおっしゃっていました。
最近では、公園ですらボール遊びが禁止だったりするなかで子どもたちの倫理観は育っていくのか疑問であるともおっしゃっていました。何をしていいか、何をしてはダメかはおとなも子どもも辛抱強く考える、そういう場がみんなのいばしょポプケです。
訪れた日は開所すると次から次へと子どもたちが元気にやってきました。子どもたちの様子は、まさに自由で、宿題をする子、カードゲームをする子、卓球やボール遊びをする子、ピアノを弾く子、手芸をする子など、さまざまでした。思い思いに心を解放できる時間を過ごす子どもたちを、ボランティアスタッフの方たちが見守ります。 スタッフの数は中核メンバーが7名、全部で20名~25名で運営されているそうです。みなさん無償で活動を行っていて、ボランティアの募集は社協や知り合いを通じて行っています。
【支援金・賛助金活用状況】
会場使用料、会場設備費(子どもが安全にボール遊びができるためのベランダのネット)、ボランティアの交通費、リーフレット・賛助会員へのお知らせの作成費、などに使われています。
【訪問の感想】
子どもたちにとって放課後の過ごし方は、学校にいる時間とはまた別の肉体的・精神的な発育・成長などにとって大切な時間であると感じます。ルールがあり、また子どもの数が少なくなっている公園などに代わる場としても機能している「みんなのいばしょポプケ」。子どもたちが心を解放できる場、地域で信頼できるおとな・社会と出会う場、倫理観が育つ場としての居場所を今後も継続してほしいです。
助成金は活動が自走していくためのきっかけとなるものです。意見を交わすことで課題の共有や協力関係を築いていけることを大切にしています。
子どもたちが大好きな本やおもちゃ
安全にボール遊びができるようにネットを張ったベランダ