市民活動応援プログラムの支援団体について、各団体の訪問・ヒアリングを行い、支援金の使途状況や近況などを確認し報告します。

  • 第24回助成
  • 子どもの健全育成

西区BBS会

当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。

西区BBS会

BBS(Big Brothers and Sisters Movementの略)は、さまざまな問題を抱える少年と、兄や姉のような身近な存在として接しながら、少年が自分自身で問題を解決したり、健全に成長していくのを支援するとともに、犯罪や非行のない地域社会の実現をめざす青年ボランティア団体で、全国で約4,000人の会員が参加しています。
西区BBS会は、横浜市西区を拠点に、更生保護団体とともに協力しながら、法務省が行う更生保護事業を中心に活動しているほか、非行や社会の適応に悩む、子どもや少年たちといっしょに悩み、いっしょに学び、いっしょに楽しむボランティア活動を行っています。


所在地:神奈川県内
ホームページ:https://www.bbsnishi.com/

【支援金、賛助金活用状況】
訪問は、グループワーク「ようこそTHE CURRY西区BBS会店へ~カレーで梅雨も吹き飛ばせ!~」へうかがいました。活動内容は、保護観察対象少年と会員で5名程度のグループに分かれて「ドライカレー」「厚揚げのエスニック和え」「ココナッツゼリー」をいっしょに作る交流です。参加者は、24名。そのうちの大半は会員で構成されていました。このグループワークにおける食材、備品、交通費(対象者のみ)に支援金一部が使用されていました。
調理活動、試食をとおして参加者の交流が深まり、この場が参加者の居場所になっている様子が伝わってきました。

【意見交換】
(1)会員について
会員は60人くらい。将来、職として更生保護分野にかかわりたい学生や関係者が多いです。県内には8つのBBS会がありそのなかで西区BBS会は規模や活動が活発。ここ最近、会員は増えてきています。一方、活動には会員が参加者としてかかわることも多くなり、相対的な出費が収入よりも多くなってしまう構造があり、課題となっているとのことです。

(2)今回の申請にあたり
この活動は1950年から、西区BBS会に関しては1980年から約40年継続しています。なぜこのタイミングでの助成申請なのかうかがうと、「更生保護分野は公的な支援よりも民間による支援が戦後の戦災孤児支援活動から引き継がれている。そのため、活動費用も会員費に占める割合が大きいです。そこにも限界があり、より活動内容を充実させるために助成金を申請。また、今までこういった更生保護分野に関する情報が広く発信されることがなかったため、困っている子どもたちの実態への理解がすすんでいません。そこで、今回のように助成申請をとおして団体の知名度向上、活動や実態の周知を広めたい、広報強化を期待しています」と話されました。

【パルシステム神奈川への期待】
「更生保護分野に関する理解を深める連携」
更生保護分野への理解、実態周知のための広報連携を期待。たとえば、当会では理解、周知のために制作したドキュメンタリー映画「記憶」(女子少年院の少女達を追ったドキュメンタリー映画112分)の上映や上映予定の案内などがあげられました。

   

助成金は活動が自走していくためのきっかけ。意見を交わすことで課題の共有や協力関係を築いていけることを大切にしていきます。