市民活動応援プログラムの支援団体について、各団体の訪問・ヒアリングを行い、支援金の使途状況や近況などを確認し報告します。

  • 第24回助成
  • 子どもの健全育成

みうらっこ食堂

当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。

みうらっこ食堂

子どもの居場所が消滅しつつあるなかで、「食」は生きるうえで誰もが必要とするもので、世代や性別を超えて簡単に体験を共有できるツールです。三浦の豊かな食材をふんだんに使った料理づくりをとおして、子どもたちにとっても家庭・学校とは異なるもうひとつの“よりどころ”となる空間を作っていきたいとの思いで活動しています。

所在地:三浦市

【支援金、賛助金活用状況】
支援金の主な使途である「みうらっこ食堂」主催の『こども料理教室』は、毎月1回の定例開催です。この企画は、大変好評ですぐに応募定員になってしまうそうで、ニーズの高さを感じます。訪問日は「三浦の春野菜とかしわもちをたのしもう」というテーマで、キャベツ、しゅうまい、かしわもちを作りました。
小学1年生から6年生まで参加ができて、中学生からは運営側にまわってもらうというしくみで、小さい子に教えるという環境が自身の経験にもつながる、よく考えられたしくみだと感じました。
企画開催ごとに、必ず保護者向けのチラシを作成し、今日の目標、約束、作り方、保護者のみなさまへ、などの構成で、安心して参加でき、終了後も家でも振り返りができるよう細かい配慮がなされていました。
また、「地産地消」の考えが食育の土台としてあり、クイズを作成して地元の食文化についておもしろく知れる工夫もされていました。食材は、地元の野菜やお米を活用することを意識しているとのことでした。

 

【課題】
運営スタッフは、活動からの繋がりからとくに苦慮されている状況ではないということですが、子どもの参加費用は無料としているため、運営費に関しては課題があるようです。食材は、地域の農家などの提供もあり一定賄えておりますが、開催場所と必要な備品の保管などに要する経費が課題となっています。
とくに開催場所は、お料理教室という企画からキッチンが複数(4つくらい)あることが必要で、なかなかよい場所がないということで、何とか助成金などで凌いでいますが、運営者の自費も発生してしまう状況であるとのことです。

 

この活動は、貧困対策ではなく多世代交流や地域コミュニティの場作りに加えて、食育推進の視点が重要と考えており、三浦市という場所は最高の環境であることから子どもたちのために活動を継続していくことの強い想いが感じられました。

テーブルに並ぶ完成した料理

春キャベツを使った餃子