特定非営利活動法人ひまわり
当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。
特定非営利活動法人ひまわり
子ども若者、ひとり親家庭親子を対象に、孤独孤立の緩和、自立に向けた伴走支援を行っています。さまざまな悩みや困りごとを抱えていても「今」を大切に生きてほしいとの願いから、季節や「タテヨコナナメ」の関係性(異世代間交流)を感じられる行事を取り入れ、子どもを中心とした世帯、自立過程の若者を対象に「ひとりぼっちじゃないよ」を合言葉に、交流の場や生活支援品の提供を行い、孤独孤立の緩和などに尽力しています。
所在地:横須賀市
ホームページ:https://www.yokosuka-himawari.com/
今回は、事業のひとつ交流会事業「ひとり親交流会(ひまわり七夕お料理会)」に訪問しました。当日は参加10世帯、スタッフ11名で開催。子どもはスタッフとオムライス、スープ、七夕寒天ゼリーづくりに挑戦、はじめて作るものばかりで戸惑う子も多いなか、スタッフが寄り添いサポートしながら完成、笑顔と会話であふれていました。その間、親は別室で育児や健康管理、経済面など不安や悩みを打ち明けたり、話し合ったりしていました。時間がたつにつれ、話者同士の輪が小さくなり会話とともに距離が近くなっているのが印象的でした。
【支援金、賛助金活用状況】
当初の申請では、活動をわかりやすく広報できるよう、ホームページの改修、団体の周知活動へ資金活用でしたが、ホームページ改修にかかる費用が実際は申請金額を大きく上回り作成を断念しました。かわって団体の活動目的でもある「こどもの体験格差をなくそう」に則った「ひまわり社会見学(国会議事堂等見学バスツアー)」に充てることへの相談がありました。意見交換のなかで、主旨は理解できたのですが、この活動が団体の発展や継続につながるのかという疑問も少なからずあがり、当初の申請の目的であった団体の活動周知、また活動の継続発展のための人材育成等への再申請も視野に入れてみてはどうかなど提案をさせていただきました。
【意見交換】
(1)活動周知について
現在は、代表がホームページ作成からFacebook、ブログ、X(Twitter)で投稿という流れで活動を報告。活動についての周知がSNSだけだと届く人が限られてしまう。もっと必要な方に届く工夫をしたいがなかなか手が回っていない状況。行政との広報連携で当事者に届くよう相談、訴求しているがなかなか前進しない状況となっています。
(2)人材について
スタッフは20代が中心の15人くらい。固定で参加しているのは5人ほど。当日のサポートと月1回のミーティングを行っています。代表が広報物作成、交渉、物資運搬配付など行っています。人材育成にも今後は力を入れていきたい思いがあります。
【パルシステム神奈川への期待】
・物資の提供。
・年に1、2回行っている衣類の配付・収集の衣類保管や当組合で行っている衣類交換会の循環に入りたい。
・不定期で届く物資(食品業界)の保管や配布場所。必要な人が必要なときにいつでも立ち寄れる場所がほしい。
・活動を続けていくうえで出てくる困ったを相談するところ。
上記の意見を受けて、ステーションパルやオンライン地域団体ミーティングの紹介、いつでも相談してほしいことを伝えました。
助成金は活動が自走していくためのきっかけ。意見を交わすことで課題の共有や協力関係を築いていけることを大切にしていきます。
スタッフと協力しながらはじめてのオムライス作りに挑戦