居場所づくり濱なかま
当組合では、市民活動応援プログラムの支援団体について、支援金の使途状況や近況などをうかがうため、各団体を訪問しています。
居場所づくり濱なかま
「地域には、誰かがいつもそこにいてその人の言葉を受け止める常設の場所」が必要だと考え、地域の隣人として人生の最期に寄り添う「地域ホスピス」の実現をめざして2014年から横浜市港北区の城郷地区・鳥山町で地域の居場所づくりをすすめています。
所在地:横浜市港北区
ホームページ:https://www.nagilife.com/hamanakama/
今回は、「濱なかま」が運営している町カフェでの活動を見学させていただきました。当日は、人気のある回想法を活用した「脳トレ認知症予防サロン」の開催日で、多くの方が参加されていて、楽しそうに懐かしい子どもの頃のお話をしていました。
【支援金、賛助金活用状況】
支援金は、町カフェで地域の方などが自身の作品を発表できる場づくりとして、写真や絵画などを吊るして飾るために壁や天井に設置するレールの費用に充てられていました。これは、故人の作品を地域の人たちに見てもらうことで、遺族の心が癒された場面に出会ったことがきっかけで、作品づくりに励んでいたが「自分が亡くなったら、作品整理をする家族に迷惑がかかるのでは」などという声を聞いたときに、「町カフェのギャラリーが地域の人の輝ける場所になる」と考えて始められたそうです。
1回目は、町カフェのシンボルになっている1階の絵地図を描いた松井奈穂さんの作品展を開催し、その後も継続して実施されている人気企画となっています。通常の個展などとは違い、敷居が低く、絵を観てカフェで何かを飲みながら地域の方と交流もできることに加えて、作品提供者にも発表の場があることで生きがいに繋がるすばらしい企画だと感じました。
【困りごと】
町カフェの利用をしたくても徒歩や公共交通機関などを使って訪問するには、お住まいの場所やからだの状況などでむずかしい方が多くいらっしゃることを受けて、地域のタクシー会社と送迎サービスについて可能性を探っているとのこと。
【パルシステム神奈川に期待すること】
活動の理解をひろげるためには、その団体の取り組みだけではなく、さまざまな活動をしている団体とつながり、相互のつながりをとおして地域認知をすすめることが必要との考えから、パルシステム神奈川をはじめ、多様なつながりをつくることの協力を期待します。
脳トレ認知症予防サロンの様子
1階の絵地図