社会的な課題や身近なくらしの課題解決に向けて、〔食と農、くらし・福祉、環境、平和〕のテーマに沿って事業活動や組合員、諸団体と連携して取り組みます。

食と農

『もっといい明日へ 超えてく』の運動を周知・浸透させ、パルシステム商品の価値を伝えます。食をめぐる社会的課題に継続して取り組むほか、次世代を担う子どもたちへ食の大切さを伝えます。

3つの産地協議会 総会

当組合では三つの産地協議会を設立し、環境保全・資源循環型農業の推進、交流を通じて産地、消費地両者の地域発展に寄与することを目的に活動を行っています。毎年総会を開き、産地と消費地が連携し、産直交流をとおして互いの地域活性化を図っていくことを再確認しています。関係団体が直に話すことで、日本の農(食文化)の継承について生産者と消費者の相互理解を図り、産地と消費地の距離を“超えてく”ことができました。

交流30周年を迎えた「第16回花巻食と農の推進協議会通常総会」での集合写真

産地との交流~(有)ジョイファーム小田原~

(有)ジョイファーム小田原とは20年以上の交流があり、「農」を通じた「食育」「環境」「食のあり方」を問い、都市と農村の新たな交流をすすめるものとして、農業体験などの各種事業を展開しています。当組合とは「小田原食料と農業に関する基本協定」を締結し、協議会を設立しています。

「第26回 オニオン祭」みんなで玉ねぎを収穫

産地との交流~JAいわて花巻(岩手県)~

みんなで稲刈り体験

産地との交流~JA新みやぎ(宮城県)~

新みやぎ農業協同組合(JA新みやぎ)みどりの地区は、生産者と消費者が一体となって資源循環型・環境保全型社会を構築し、心豊かで快適な生活空間を創造するためにさまざまな交流を行い、両者の地域発展に寄与する取り組みを展開しています。当組合とは2009年「宮城みどりの食と農に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。

有機栽培米の田んぼで生きもの観察や草取り体験

県内産地との交流~(株)神奈川県農協茶業センター~

当組合オリジナルの商品チラシ『いいね!かながわ』で紹介している「足柄茶」を製造する(株)神奈川県農協茶業センター(足柄上郡山北町)とは2018年より交流を開始。「茶摘み体験」や「お茶の入れ方講習会」などを通じて商品への理解を深めています。

茶摘み体験中

県内産地との交流~神奈川中央養鶏農協~

パルシステムでも人気商品の『産直たまご』の生産者である神奈川中央養鶏農業協同組合は神奈川県の県央に位置する愛川町にあり、現在、30~70代の生産者14名が計60万羽の鶏を飼育し、一日の総卵数55万個のうち、14万個の卵をパルシステムに出荷しています。また、当組合との交流も深く「パルシステムでんき」の発電産地でもあり、地産地消や環境問題にも積極的に取り組んでいる産地です。

親鶏の鶏舎を外から見学

県内産地との交流~神奈川県漁業協同組合連合会~

当組合オリジナルカタログ「いいね!かながわ」で取り扱いのある『神奈川県産焼きのり』『神奈川県産きざみのり』の産地を知り、神奈川県内の水産業への関心を高めてもらおうと、神奈川県漁業協同組合連合会の協力のもと、学習会・収穫体験を通じて漁業生産者とのさまざまな交流会を行っています。

すいたのりを天日干し

県内産地との交流~三浦半島EM研究会~

三浦半島EM研究会は、神奈川県内でも温暖な地域で知られる三浦半島に位置し、EM(有用微生物群)を活用して野菜づくりに取り組んでいる生産者のグループです。「おいしく、健康に良い野菜は土づくりから」をモットーに取り組む生産者との交流が深まっています。

大根の収穫作業のお手伝い

県内産地との交流~(有)山口養豚場~

当組合限定の商品『神奈川のすくすくパン豚』の産地である(有)山口養豚場は、自然豊かな清川村にあります。豚がストレスを感じにくい環境(自然に近い飼養形態・衛生管理)での養豚に取り組み、パン飼料の活用など、環境や資源を大切に安全・安心にこだわった養豚が営まれています。予約登録した組合員との料理交流会などをとおして交流を深めています。

(有)山口養豚場の山口和代さんによる調理実演の様子

産直産地との交流~青年農業者交流会~

2024年9月12日、「大和市文化創造拠点シリウス」にて、「大人気! 『お料理セット』で交流しよう 青年農業者交流会」を開催しました。組合員、産地、スタッフあわせて36名が参加しました。2年に1度、パルシステムの産直産地を担う若手生産者と消費者(組合員)が集う「青年農業者交流会」を消費地で開催しています。生産者と組合員が産地の思いや商品、日々のくらしのことなどを話し、お互いの理解を深める場となっています。コロナ禍で開催ができずにおりましたが、今年5年ぶりに集合開催が実現しました。

『お料理セット』を調理しながら交流

産直産地との交流~船泊漁業協同組合~

2024年10月24日、横浜市都筑区の「JA横浜 クッキングサロンハマッ子」にて、北海道礼文島の船泊漁協のみなさんと交流する場として「船泊浜の母さん料理教室」を開催しました。組合員19名とスタッフあわせて32名が参加しました。商品カタログでもおなじみの『礼文島船泊の産直・旬の真ほっけ開き』など、北海道の食材をふんだんに使って行った「船泊浜の母さん料理教室」。開催にあたって日本最北端の離島である礼文島から、船泊漁業協同組合(以下、船泊漁協)の女性部(船泊浜の母さん)を含む5名と北海道漁業協同組合連合会(以下、北海道漁連)より2名の方に、お越しいただきました。

船泊浜の母さんと楽しくお料理♪

産直産地との交流~野付漁業協同組合~

2025年2月12日、大和市文化創造拠点シリウスにて、北海道野付漁業協同組合(以下、野付漁協)の女性生産者と交流する場として、「野付浜の母さん料理教室」を開催し、組合員21名とスタッフあわせて36名が参加しました。商品カタログでおなじみの野付産秋鮭、ほたて、いくらなどの食材を使った「野付浜の母さん料理教室」。開催にあたって、知床半島と根室半島の中間に位置する野付半島から、野付漁協の女性部(浜の母さん)を含む4名、北海道漁業協同組合連合会(以下、北海道漁連)より2名の方に、はるばるお越しいただきました。

ほたての切り方をレクチャー

公開確認会

「自分の口に入るものはまず自分の目で確かめたい」との組合員の声で1999年に始まった「公開確認会」は、消費者である組合員が産地を訪れ、農畜産物の生産方法や安全性への取り組みを直接確認するパルシステム独自の取り組みです。生産状況などを正確に把握するため、組合員は事前に「基礎学習会」「事前学習会」を受講してから産地に赴きます。栽培の記録や書類の整備、栽培のこだわりなど、生産者の日ごろの努力を監査人である組合員自身が確認することで、生産者と消費者(組合員)は深く理解し合い、課題を共有し、産地のレベルアップと更なる安全性の向上をめざすきっかけとなっています。

『有機セロリ』のハウス視察の様子

パルシステム商品に関する講座や学習会

組合員がメーカーや生産者と交流しながら、イベントを企画したりパルシステム商品について学習する機会を数多く設けています。また、PLA(パルシステム・ライフアシスタント)(※1)や食育ぱっくん隊(※2)による講座も開催しています。
※1:パルシステムの理念や商品に関する情報(商品の成り立ちや特徴、商品にかかわる取り組み)を把握した組合員で、商品のよさを伝えています。
※2:食育リーダー養成講座を修了して、活動登録をした組合員で、講座やイベントをとおして食の大切さを伝えています。

クリスマス試食会のメニュー

食と農に関する講座や講演会、学習会、上映会

食・農を取り巻くさまざまな課題について、いっしょに考え、選択するヒントにするために知識や理解を深められる企画を開催しています。

日本大学×パルシステム県内産学連携

2022年度から始まった日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科との年間を通じた県内産学連携。2024年度は同学科の川手督也教授のゼミ所属の3年生13名が参加し、農福連携とフードツーリズムを研究テーマとして取り組みました。

研究成果発表会にて

カジノヤ大豆栽培

当組合では2013年より、納豆メーカー(株)カジノヤと組合員が協力して『つながる ひろがる ゆめ納豆』の原料となる「津久井在来大豆」を育てる「カジノヤ大豆ボランティア」を開催してきました。2024年度は名称を「やってみよう! カジノヤ大豆栽培」にあらため、種まき、草取り、生育調査、収穫の全4回で開催しました。

みんなで大豆を収穫

【組合員からの投稿】おうちでお米を育てよう! 2024

パルシステム神奈川では、2020年より「おうちでお米を育てよう」と題して、組合員のみなさんにおうちでお米を育ててもらう企画を開催しています。コロナ禍で遠出がむずかしい時期に、お米の産地「JAいわて花巻」と「JA新みやぎ」の協力を経て始めた企画です。2024年も両産地から種もみと肥料を提供いただき、種もみの芽出しから米作りにチャレンジしました。

種もみから育てたバケツ稲(組合員から投稿された写真)

センター祭り・みんなのフェスティPAL

組合員や地域の方に楽しみながらパルシステム神奈川を知ってもらい、産地やメーカー、地域団体などと試食や販売、イベントを通じて交流し、理解を深めることを目的に、センター祭りを開催しています。また、2024年度からはパルシステムの商品を知ってもらうとともに配送センターをみんなのつながりを生み出す居場所、コミュニティにしたいという思いで「みんなのフェスティPAL」を開催しています。

大盛況のみんなのフェスティPAL(横浜北センター)

パルゆめつなごう展(2024年商品展示会)

2024年11月16日、パシフィコ横浜(横浜市西区)にて商品展示会「パルゆめつなごう展」を開催。メーカー35社と産地、関係者団体を含めて53ブースが出展し、2,312名の来場者でにぎわいました。今年度は、事前申込特典として、30分早く入場できる時間帯設定を行い開催。来場者数を大幅に増やし、より多くの方にご参加いただきました。見て、食べて、試して、商品の魅力をあらためて実感できる機会となりました。

大にぎわいの会場の様子

神奈川県内17校で「お米の出前授業」

当組合では、米作りや農業の大切さを伝えるために、毎年、県内の小学校を対象に「お米の出前授業」を実施しています。2024年度は神奈川県17校(のべ3,771名)を対象に、合計54回の授業を行いました。(2025年2月20日報告)

田植えを体験

第36回パルシステム生産者・消費者交流会

2025年3月6日、新横浜グレイスホテルにて「第36回パルシステム生産者・消費者交流会」を開催し、産地や関係団体から62名、組合員51名、理事役職員32名の計145名 が参加しました。
今回は「たすけあい 産地を知って つながる想い」をテーマに開催しました。

交流会の様子

タオルを贈る運動

39回目となったパルシステムの牛乳産地へ「タオルを贈る運動」。
2024年度は2025年1月13日〜1月24日の2週間で取り組み、パルシステム神奈川の組合員のみなさんから16,996本(前年比84.3%、実回収13,701本、オンラインカンパ3,295本)のタオルと1,301枚(前年比110.9%)のメッセージ、パルシステム全体では、96,188本(前年比143.5%、実回収78,674本、オンラインカンパ17,514本)のタオルと、4,627枚(前年比148.8%、紙4,501枚、オンライン126枚)のメッセージが寄せられました。(2025年3月20日報告)

乳房の清拭にタオルは欠かせません

【組合員からの投稿】おうちで菜花を育てよう!

2024年は「おうちで育てる」新たな企画として「おうちで菜花を育てよう」を開催しました。菜花の産地「ジョイファーム小田原」の協力のもと、種、肥料、栽培マニュアルのセットを応募された組合員に送り、2024年10月~2025年3月に投稿いただきました。(2025年3月21日報告)

種から育てた菜花(組合員から投稿された写真)

2024年度「もっといい明日へ 超えてく」宣言

2024年度にパルシステム神奈川で開催したイベントのうち、14のイベントに参加した141名の組合員のみなさんから「超えてく」宣言をしていただきましたので、一部をご紹介します。(202年3月28日報告)

意見書など

新たな食料・農業・農村基本計画の骨子(案)に関する意見

2025年2月20日、農林水産省に対し、「新たな食料・農業・農村基本計画の骨子(案)に関する意見」を提出しました。