社会的な課題や身近なくらしの課題解決に向けて、〔食と農、くらし・福祉、環境、平和〕のテーマに沿って事業活動や組合員、諸団体と連携して取り組みます。

食と農

『もっといい明日へ 超えてく』の運動を周知・浸透させ、パルシステム商品の価値を伝えます。食をめぐる社会的課題に継続して取り組むほか、次世代を担う子どもたちへ食の大切さを伝えます。

3つの産地協議会 総会

当組合では三つの産地協議会を設立し、環境保全・資源循環型農業の推進、交流を通じて産地、消費地両者の地域発展に寄与することを目的に活動を行っています。毎年総会を開き、産地と消費地が連携し、産直交流をとおして互いの地域活性化を図っていくことを再確認しています。2022年度は、集合して通常総会を開催することができ、久しぶりにお互いの元気な姿を見て話すことで、日本の農(食文化)の継承について生産者と消費者の相互理解を図り、産地と消費地の距離を“超えてく”ことができました。

第13回宮城みどりの食と農の推進協議会通常総会での集合写真

産地との交流~(有)ジョイファーム小田原~

(有)ジョイファーム小田原とは20年以上の交流があり、「農」を通じた「食育」「環境」「食のあり方」を問い、都市と農村の新たな交流をすすめるものとして、農業体験などの各種事業を展開しています。当組合とは「小田原食料と農業に関する基本協定」を締結し、協議会を設立しています。

第25回オニオン祭の様子

産地との交流~JAいわて花巻(岩手県)~

花巻農業協同組合(JAいわて花巻)は、1994年より産地交流事業を行うなかで、安全・安心な農産物を介し、産地と消費者が直接結びついた事業と運動をすすめています。当組合とは「食料と農業に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。コロナ禍で産地での交流会は2年間中止していましたが、3年振りに実施することができました。

お米の収穫体験の様子

産地との交流~JA新みやぎ(宮城県)~

新みやぎ農業協同組合(JA新みやぎ)みどりの地区は、生産者と消費者が一体となって資源循環型・環境保全型社会を構築し、心豊かで快適な生活空間を創造するためにさまざまな交流を行い、両者の地域発展に寄与する取り組みを展開しています。当組合とは2009年「宮城みどりの食と農に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。コロナ禍で産地での交流会は2年間中止していましたが、3年振りに実施することができました。

田植え機に乗車して田植え体験

県内産地との交流~(有)小川和男養鶏場~

相模原市にあるパルシステムの卵の生産者(有)小川和男養鶏場の小川さんとは、耕作放棄地を使った畑で収穫体験や近くの相模センターにて卵の料理や学習会を開催するなど、交流を深めています。

生産者の小川さんによる卵の話

県内産地との交流~神奈川中央養鶏農協~

パルシステムでも人気商品の『産直たまご』の生産者である神奈川中央養鶏農業協同組合は神奈川県の県央に位置する愛川町にあり、15件の作業所といわれる独立採算の農場が協力して運営をしています。当組合とは卵のパック工場や農場の見学、卵の学習会などで交流しています。

太陽光と自然な風が入る鶏舎を見学

県内産地との交流~(有)山口養豚場~

当組合限定の商品『神奈川のすくすくパン豚』の産地である(有)山口養豚場は、自然豊かな清川村にあります。豚がストレスを感じにくい環境(自然に近い飼養形態・衛生管理)での養豚に取り組み、パン飼料の活用など、環境や資源を大切に安全・安心にこだわった養豚が営まれています。予約登録した組合員との料理交流会などをとおして交流を深めています。

生産者の山口さんご夫妻

県内産地との交流~秦野市農業協同組合(JAはだの)~

神奈川県内で初めてとなるJA(農業協同組合)と影響との連携として、2019年3月、JAはだのと「事業連携を通じた地域振興・地域貢献に関する包括協定」を締結。これにより事業連携のほか、農業交流をはじめとするさまざまな合同の活動に取り組み始めています。

落花生の収穫体験の様子

県内産地との交流~相模原市農業協同組合(JA相模原市)~

当組合オリジナルの商品チラシ『いいね!かながわ』で紹介している「さがみはらの玉ねぎ」(相模センター限定販売)などを栽培する相模原市農業協同組合(JA相模原市)とは2021年より交流を開始。今後も地産地消の産地として交流をしていく予定です。

収穫体験の様子

県内産地との交流~(株)神奈川県農協茶業センター~

当組合オリジナルの商品チラシ『いいね!かながわ』で紹介している「足柄茶」を製造する(株)神奈川県農協茶業センター(足柄上郡山北町)とは2018年より交流を開始。「茶摘み体験」や「お茶の入れ方講習会」などを通じて商品への理解を深めています。

茶業センターの講師・加藤さん

県内産地との交流~三浦半島EM研究会~

三浦半島EM研究会は、神奈川県内でも温暖な地域で知られる三浦半島に位置し、EM(有用微生物群)を活用して野菜づくりに取り組んでいる生産者のグループです。「おいしく、健康に良い野菜は土づくりから」をモットーに取り組む生産者との交流が深まっています。

キャベツの太い茎をカットする作業に苦戦中

県内産地との交流~神奈川県漁業組合連合会~

神奈川県内の水産業への関心を高めてもらおうと学習会・収穫体験を通じて漁業生産者とのさまざま交流会を行っています。今回は、当組合独自商品チラシ『いいね!かながわ』でも取り扱っている「神奈川県産焼きのり」「神奈川県産きざみのり」の産地を知るため、のりの加工場で「のりすき」体験を行いました。

のりすき体験の様子

産直産地との交流~(株)野菜くらぶ/グリンリーフ(株)~

群馬県利根郡昭和村を拠点とする(株)野菜くらぶは、「感動農業」をモットーに、環境保全型農業に取り組んでおり、レタスやトマトなどを中心に栽培しているパルシステムの産直産地です。また、(株)野菜くらぶのグループ会社であり、こんにゃく、漬け物、冷凍野菜も製造しているグリンリーフ(株)は、パルシステムの人気商品『糖しぼり大根』の製造をしているメーカーです。

とうもろこしを生で食べてみました

産直産地との交流~伊豆鶏業~

伊豆鶏業は、自然豊かな天城山系の森林に囲まれ、わさび産地として湧水に恵まれた中伊豆の産地です。パルシステムでは完全予約制の『コア・フード国産飼料で未来へつなぐ平飼いたまご』をはじめ、『コア・フード平飼いたまご』『産直こめたまご(赤玉またはピンク玉)』を取り扱っています。

生産者の佐藤俊夫さんに飼育方法や飼育のこだわりを聞きました

産直産地との交流~有限会社やさか共同農場~

島根県浜田市弥栄町に位置する(有)やさか共同農場は、有機の小松菜やほうれん草などの葉物野菜や、鷹の爪、ポップコーン、甘酒などの加工品を作っている産地です。この産地は、平地の少ない山間の地で有機農業を行っており、パルシステムには西日本有機農業生産協同組合を通じて出荷しています。2022年10月には『有機小松菜』の公開確認会を行いました。

写真や動画で産地の様子を紹介

産直産地との交流~JAつくば市谷田部産直部会~

JAつくば市谷田部産直部会は、原木しいたけ(きのこ類)・さつまいも(野菜全般)・米など約40種類の農作物の生産をしているパルシステムの産直産地です。野菜や米の栽培体験、収穫祭をとおして生産者と組合員(消費者)がお互いの理解を深める交流を行っています。

原木しいたけの収穫体験の様子

産直産地との交流~コア・フードフェスタ~

2022年12月10日、千葉県香取市THE FARMで開催された「コア・フードフェスタ」(パルシステム生活協同組合連合会主催)にパルシステム神奈川から組合員・役職員合わせて19名が参加しました。会場では全国のコア・フードの生産者が大集合し農産物の試食や販売を行い、生産者と組合員が交流しました。また、ステージでは生産者によるパネルディスカッションも行われ、産地の苦労や今後の展望、新しい交流のありかたなど意見交換が行われました。

全国のコア・フード商品の販売

公開確認会

「自分の口に入るものはまず自分の目で確かめたい」との組合員の声で1999年に始まった「公開確認会」は、消費者である組合員が産地を訪れ、農畜産物の生産方法や安全性への取り組みを直接確認するパルシステム独自の取り組みです。生産状況などを正確に把握するため、組合員は事前に「基礎学習会」「事前学習会」を受講してから産地に赴きます。栽培の記録や書類の整備、栽培のこだわりなど、生産者の日ごろの努力を監査人である組合員自身が確認することで、生産者と消費者(組合員)は深く理解し合い、課題を共有し、産地のレベルアップと更なる安全性の向上をめざすきっかけとなっています。

生産者(右)の話を熱心に書き留める監査人

NPO法人小田原食とみどり

NPO法人小田原食とみどりは、農業体験を中心とした交流事業をとおして、都市と農村を結び地域活性化や環境保全と地域資源が循環する社会づくりをめざす非営利活動団体です。小田原地域の耕作放棄地を活用し、農業体験 「農の学校」などを企画・運営しています。当組合は、小田原地域での耕作放棄地を活用した農業体験や生産者との交流企画などの業務を委託しています。

さつまいも収穫体験の様子

パルシステム商品に関する講座や学習会

組合員がメーカーや生産者と交流しながら、パルシステム商品について学習する機会を数多く設けています。

ハムを使って食品添加物の講義と実験

カジノヤ大豆ボランティア

当組合では、神奈川県内でお互いのもつ資源を活用して新しい商品や事業を生み出す「農商工消連携」に取り組んでいます。納豆メーカーの(株)カジノヤが借りている耕作放棄地を当組合との共同実験農場として、神奈川中央養鶏農協の鶏糞を肥料に使い、組合員もボランティア参加して神奈川県の在来種となる津久井大豆の栽培を行っています。この取り組みは、当組合の独自商品『つながるひろがるゆめ納豆』として結実しています。

大豆収穫の様子

【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう!

新型コロナウイルス感染症拡大の影響から家で過ごす時間が多くなった組合員のみなさんに、おうちでも大豆栽培を体験してもらいたいという思いから、2022年度も(株)カジノヤのご協力のもと『津久井在来大豆の種』を自宅にお送りし、大豆栽培を体験していただく企画を行っています。

組合員から投稿された写真

【組合員からの投稿】おうちでお米を育てよう!

家で過ごす時間が多くなったみなさんに少しでもお米作りを体験してもらいたいという思いから、20年以上にわたり、交流を深めてきた米産地の岩手県JAいわて花巻、宮城県JA新みやぎのご厚意で今年も組合員にお米の苗を届ける企画を行っています。

生産者が選んだ特別賞の1点

あさおセンター祭り&青空マーケット

2022年10月22日、麻生センターにて、パルシステム神奈川とセカンドリーグ神奈川が共同で「あさおセンター祭り&青空マーケット」を開催し、352名の来場がありました。
来場者は、いつも購入している商品の生産者・メーカーの方に直接お話を聞いて交流したり、ゲームをしたりと、3年ぶりの開催を楽しみました。

産地生産者・メーカーや地域団体との交流の様子

パルゆめつなごう展(2022年商品展示会)

2022年11月26日、パシフィコ横浜(横浜市西区)にて「パルゆめつなごう展(2022年商品展示会)」を開催し、836名の来場者と38団体のメーカー、生産者や関連団体が参加しました。3年ぶりの実開催となり、商品の魅力をあらためて実感できる機会となりました。新型コロナウイルス感染症対策のため、午前と午後で来場者を入れ替えることや、試食エリアと商品展示エリアを分離するなどの工夫をしながらの開催となりましたが、組合員やメーカー担当者などから「実開催はやはりよいものですね」との声を聞くことができました。

オーストラリアからも生産者が参加

第33回生産者・消費者交流会

2023年3月2日、小田原市民交流センター「UMECO」にて「2022年度 生産者・消費者交流会」を開催し、組合員、生産者(28団体)、役職員など総勢100名が参加しました。
今回は【『“リアルで超えてく”』「作る」と「食べる」をつなげて、ちょっといいミライに。】をテーマに掲げて開催しました。生産者と組合員(消費者)の間で活発な意見交換や相互交流が行われ、お互いの気持ちが通じ合える場となりました。

生産者と組合員の交流の様子

神奈川県内16カ所で「お米の授業」

当組合では、米作りや農業の大切さを伝えるために、毎年、県内の小学校を対象に「お米の授業」を実施しています。2022年度は、小学校のほか、保育園や地区センターからも依頼をいただき、神奈川県16カ所(3,130名を対象)に、合計44回の授業を開催しました。

校庭に作られた田んぼで田植え

タオルを贈る運動

37回目となったパルシステムの牛乳産地へ「タオルを贈る運動」。
2022年度は2023年1月9日〜1月20日の2週間で取り組み、パルシステム神奈川の組合員のみなさんから5,407本のタオルと438枚のメッセージが寄せられました。

乳房の清拭にタオルは欠かせません

意見書など

神奈川県食育推進計画の改定案(素案)への意見

2023年1月13日、神奈川県健康医療局 保健医療部 健康増進課 健康づくりグループに対し、神奈川県食育推進計画の改定案(素案)への意見を提出しました。