食と農
パルシステム商品の価値を伝える取り組みを強化し商品の利用を広げます。また、食をめぐる社会的課題に継続して取り組みます。
3つの産地協議会 総会
当組合では3つの産地協議会を設立し、環境保全・資源循環型農業の推進、交流を通じて産地、消費地両者の地域発展に寄与することを目的に活動を行っています。毎年総会を開き、産地と消費地が連携し、産直交流をとおして互いの地域活性化を図っていくことを再確認しています。2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響ですべての総会はオンラインで実施されました。
第13回花巻食と農の推進協議会通常総会の様子
産地との交流~(有)ジョイファーム小田原~
(有)ジョイファーム小田原とは20年以上の交流があり、「農」を通じた「食育」「環境」「食のあり方」を問い、都市と農村の新たな交流をすすめるものとして、農業体験などの各種事業を展開しています。当組合とは「小田原食料と農業に関する基本協定」を締結し、協議会を設立しています。
濃い緑の葉に囲まれ、ほんのり色づく梅たち
産地との交流~JAいわて花巻(岩手県)~
花巻農業協同組合(JAいわて花巻)は、1994年より産地交流事業を行うなかで、安全・安心な農産物を介し、産地と消費者が直接結びついた事業と運動をすすめています。当組合とは「食料と農業に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年産地に行って開催している春の田植え交流、初夏の草取り交流、秋の稲刈り交流、冬の交流はすべて中止となりましたが、オンラインでの交流が行われました。
田植えの様子を中継
産地との交流~JA新みやぎ(宮城県)~
新みやぎ農業協同組合(JA新みやぎ)みどりの地区は、生産者と消費者が一体となって資源循環型・環境保全型社会を構築し、心豊かで快適な生活空間を創造するためにさまざまな交流を行い、両者の地域発展に寄与する取り組みを展開しています。当組合とは2009年「宮城みどりの食と農に関する協定」を締結し、協議会を設立しています。2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年産地に行って開催している春の田植え交流、初夏の草取り交流、秋の稲刈り交流、冬の交流はすべて中止となりましたが、オンラインでの交流が行われました。
JA新みやぎお米の学習会(湘南エリア主催)(2021年4月10日開催)
田尻地域の田んぼから中継
県内産地との交流~(有)小川和男養鶏場~
相模原市にあるパルシステムの卵の生産者(有)小川和男養鶏場の小川さんとは、耕作放棄地を使った畑で収穫体験や近くの相模センターにて卵の料理や学習会を開催するなど、交流を深めています。
生産者の小川さん
県内産地との交流~(有)山口養豚場~
当組合限定の商品『神奈川のすくすくパン豚』の産地である(有)山口養豚場は、自然豊かな清川村にあります。豚がストレスを感じにくい環境(自然に近い飼養形態・衛生管理)での養豚に取り組み、パン飼料の活用など、環境や資源を大切に安全・安心にこだわった養豚が営まれています。予約登録した組合員との料理交流会などをとおして交流を深めています。
生産者の山口さんご夫妻
県内産地との交流~JA相模原市~
当組合オリジナルの商品チラシ『いいね!かながわ』で紹介している「さがみはらの玉ねぎ」(相模センター限定販売)などを栽培する相模原市農業協同組合(JA相模原市)とは2021年より交流を開始。今後も地産地消の産地として交流をしていく予定です。
ほ場の様子
県内産地との交流~(株)神奈川県農協茶業センター~
当組合オリジナルの商品チラシ『いいね!かながわ』で紹介している「足柄茶」を製造する(株)神奈川県農協茶業センター(足柄上郡山北町)とは2018年より交流を開始。「茶摘み体験」や「お茶の入れ方講習会」などを通じて商品への理解を深めています。
オンライン開催の様子
県内産地との交流~三浦半島EM研究会~
三浦半島EM研究会は、神奈川県内でも温暖な地域で知られる三浦半島に位置し、EM(有用微生物群)を活用して野菜づくりに取り組んでいる生産者のグループです。「おいしく、健康に良い野菜は土づくりから」をモットーに取り組む生産者との交流が深まっています。
大根の収穫体験の様子
産直産地との交流~常盤村養鶏農業協同組合~
トキワ養鶏は、1960年12月に「出稼ぎ者が多い青森の豪雪地域に働く場所を作る」「新鮮で手軽に入手できる卵の供給」「米作りに必要な堆肥の供給」などを目的に17名で設立。飼料米の取り組みや鶏糞の完全堆肥についても全国的に注目されている産地です。
津軽弁講座も交えて楽しく交流
産直産地との交流~JA紀南 田辺印の会~
和歌山県田辺市のJA紀南 田辺印の会(たなべじるしのかい)は、有機の梅栽培を行っている産地です。この地域の梅栽培は400年の歴史があり、2015年「みなべ・田辺の梅システム」が世界農業遺産に認定されました。2022年2月には「コア・フード(有機)梅」の公開確認会を行いました。
JA紀南 田辺印の会のみなさん
NPO法人小田原食とみどり
NPO法人小田原食とみどりは、農業体験を中心とした交流事業をとおして、都市と農村を結び地域活性化や環境保全と地域資源が循環する社会づくりをめざす非営利活動団体です。小田原地域の耕作放棄地を活用し、農業体験 「農の学校」などを企画・運営しています。当組合は、小田原地域での耕作放棄地を活用した農業体験や生産者との交流企画などの業務を委託しています。
小田原特産の玉ねぎを苗から育てる「小田原玉ねぎを 作ってみよう!(収穫)」(2021年5月15日開催)
玉ねぎ収穫の様子
食に関するオンライン講演会や学習会
パルシステムでは、食を取り巻くさまざまな課題について、いっしょに考え、選択するヒントにしていただきたいと食の知識や理解を深められる企画を開催しています。オンラインでの開催が増え、海外の産地などともつながり、新しい企画の形態ができています。
オーストラリア・カンガルー島の穀物集荷会社や生産者ともオンラインで交流
大豆ボランティアと『つながるゆめ納豆』
当組合では、神奈川県内でお互いのもつ資源を活用して新しい商品や事業を生み出す「農商工消連携」に取り組んでいます。納豆メーカーの(株)カジノヤが借りている耕作放棄地を当組合との共同実験農場として、神奈川中央養鶏農協の鶏糞を肥料に使い、組合員もボランティア参加して神奈川県の在来種となる津久井大豆の栽培を行っています。この取り組みは、当組合の独自商品『つながるゆめ納豆』として結実しています。
大豆収穫の様子
【組合員からの投稿】おうちでお米を育てよう!
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、20年以上にわたり、毎年開催していた岩手県JAいわて花巻、宮城県JA新みやぎとの春の田植え体験と初夏の草取り体験が中止となりました。少しでもお米作りを体験して欲しいという産地のご厚意で、『バケツ稲セット』のプレゼント企画を行い、組合員のみなさんから、苗の成長の様子について写真とコメントを投稿いただきました。
【組合員からの投稿】おうちでお米を育てよう!(その1)(JAいわて花巻 岩手ひとめぼれ編)(その1)(JAいわて花巻 岩手ひとめぼれ編)
組合員から投稿された写真
【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう!
当組合では、『農商工消連携』の取り組みのひとつとして、毎年、納豆メーカー株式会社カジノヤと組合員ボランティアがいっしょに津久井大豆を育てています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響から外出自粛が続き、家で過ごす時間が多くなった組合員のみなさんに、おうちでも大豆栽培を体験してもらいたいという思いから、2021年度も(株)カジノヤのご厚意で『津久井大豆の種』を自宅にお送りし、大豆栽培を体験していただく企画を行っています。
【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう! 2021(その1)
【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう! 2021(その2)
【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう! 2021(その3)
【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう! 2021(その4)
【組合員からの投稿】おうちで大豆を育てよう! 2021(その5)
組合員から投稿された写真
パルゆめつなごう展&ハートカフェ ~ギュギュっとつまった9日間~
10月23日から31日までの9日間、オンラインとみどりアートパーク(横浜市緑区民文化センター)で開催し、のべ2,049名が参加しました。今回の企画は毎年開催の商品展示会「パルゆめつなごう展」と平和・国際フェスタ「ハートカフェ」を同時開催したほか、毎年人気の企画「柑謝祭」も行いました。開催期間は9日間で、土日に同時中継の企画17本を配信、平日にYou Tubeで企画5本を配信し計21企画をオンラインで行いました。さらに10月24日はみどりアートパークにおいて国際活動団体による出展・展示・販売を行ったほか、SDGs映画上映会と被爆体験を考えるワークショップを実施するなど、開催期間の長さとオンライン・集合開催の同時進行など新たな試みで行いました。
企画はオンラインで配信
神奈川県内9校の小学校で「お米の授業」
当組合では、米作りや農業の大切さを伝えるために、毎年県内の小学校を対象に「お米の授業」を実施しています。2021年度は、神奈川県内9校・のべ1,785名を対象に、合計22回の開催となりました。5年生の社会・総合の課題授業のなかで実施しました。
「食品ロス」についても学びました
公開確認会
「自分の口に入るものはまず自分の目で確かめたい」との組合員の声で1999年に始まった「公開確認会」は、消費者である組合員が産地を訪れ、農畜産物の生産方法や安全性への取り組みを直接確認するパルシステム独自の取り組みです。生産状況などを正確に把握するため、組合員は事前に「基礎学習会」「事前学習会」を受講してから産地に赴きます。栽培の記録や書類の整備、栽培のこだわりなど、生産者の日ごろの努力を監査人である組合員自身が確認することで、生産者と消費者(組合員)は深く理解し合い、課題を共有し、産地のレベルアップと更なる安全性の向上をめざすきっかけとなっています。
事前監査の様子
第33回生産者・消費者交流会
2022年3月4日、「Zoomで生産者と楽しくトーク♪(第33回生産者・消費者交流会)」を開催し、全国から13産地23名の生産者と組合員14名、役職員21名が交流しました。
コロナ禍ということで、昨年に続きオンラインでの開催となった交流会。オンラインでの交流にも徐々に慣れきた参加者からは画面越しにいろいろな質問や感想が飛び出し、大いに盛り上がりました。
生産者と楽しく交流
タオルを贈る運動
36回目となったパルシステムの牛乳産地へ「タオルを贈る運動」。今年は1月10日〜1月21日の2週間で取り組み、パルシステム神奈川の組合員のみなさんから10,470本のタオルと933枚のメッセージが寄せられました。
乳房の清拭にタオルは欠かせません
意見書など
すべてのゲノム編集食品の安全性審査と表示の義務化を求める意見書
2021年12月29日、農林水産大臣、厚生労働大臣、内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)に対し、すべてのゲノム編集食品の安全性審査と表示の義務化を求める意見書を提出しました。